スミッチのふるさとは東北地方・岩手県の北部にある大自然の山々。
岩手県は木炭の生産日本一。
炭をつくり、炭を森林循環に役立てて伝統的に山林が守り育てられてきたよ。
炭と森林循環が共存する山林をぼくが案内するね!

※この記事は、SUMITCH®(運営会社:(株)クジラテラス)と岩手大学発ベンチャー企業(株)イノベーションラボ岩手の共同研究です。


スミッチのふるさと - 岩手県の山林 -

スミッチのふるさと
- 岩手県の山林 -

ぼくが生まれた岩手県は、県土の約8割(約77パーセント)を森林が占める「森林県」で本州一の面積だよ。
広大な山林にはどんな木があるのかな?山林は同じように見えるかもしれないけれど、生えている木の種類は全国各地それぞれ違うよ。

スミッチのふるさと岩手県の森は、ナンブアカマツ(県の木)、スギやカラマツなどの針葉樹のほか、ナラやクリ、ケヤキなどの広葉樹が豊富なことが特徴。
スミッチの炭はナラの木でつくるよ。ナラが生えているから森にはドングリ(コナラ属などの果実の総称だよ)が落ちているよ。

参考文献
岩手県(2019)「いわての森林の恵みガイドブック」

https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/019/709/panhusassi.pdf

針葉樹(しんようじゅ)

葉っぱが針のように尖っているよ。

アカマツ

画像引用:東北森林管理局ホームページ 管内の樹木一覧アカマツより

https://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/sidou/jumoku/shubetu/akamatu.html


広葉樹(こうようじゅ)

葉っぱが広く平たい形をしています。

ナラ

画像引用:岩手県ーいわて環境の森整備事業 ナラ林健全化のご案内より

https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/ringyou/seibi/matsukuimushi/1055974.html

再生力旺盛なナラの木

ナラの木は伐採後、切り株から新しい芽が出て成長し木に育つ特徴があるよ。(萌芽更新(ぼうがこうしん)というよ。)
切り株から芽が出てきて再生するってすごいよね。
実際に伐採の翌月に山林に行ってみたら、新しい芽が30cmくらい伸びていたよ。

伐採することで地表に太陽光が届くようになるため、周囲に落下していた種子からも芽が出て、天然更新も進むよ。一石二鳥だね。
ナラの木は適切に伐ってあげることで新しい芽が生まれ、森が更新していくことにつながるんだね。

ナラとの共存が山林を守り育てる

スミッチの炭になる木がとれる山林は主にナラとアカマツが一緒に生えているよ。これは珍しい山林の管理手法で、高度な管理が必要だよ。

ナラとアカマツを共存させるには理由があって、成長が早いナラを炭にして、山林を手入れする資金を得るためなんだ。

木や山林は放っておけば成長するわけではなく毎年の”手入れ”(下草を刈る、枝をはらう、間伐をするなど)が必要。手入れをしないとみんなが想像するような豊かな森にはなれないよ。

手入れには資金が必要で、ナラが炭になることで山林の手入れ資金をまかなう助けになっているんだ。

ナラは20年~30年ほど、アカマツは60年~70年ほどで伐採されるよ。北いわてでは、再生力の強いナラの特徴を活かした伝統的な里山の管理手法で持続的に山林を守り育てているんだね。

持続可能な山林から生まれたスミッチ

現在、日本の山林は手入れ不足が課題となっているよ。
手入れが不足している山林は人工林(里山)全体の約9割あり、土砂災害の危険性や生態系の変化などが問題となっているよ。資金不足が主な原因だよ。

山林は水を蓄えたり、木がCO2を吸収してくれたり見えないけれどぼくたちに欠かせないもの。
いつでも水道からお水が飲めたり、洗濯をしたりお風呂に入れるのは、山があり山林が水を蓄えてくれているからだよ。

大切な山林を守るには植樹・手入れ・伐採が適切に行われ森林が循環していることが大切。
スミッチは山林を守り育てる過程からでる炭だけを使用することで、山林の持続可能性に貢献していくよ。

スミッチと森林循環について>>詳しく読む

 

制作

SUMITCH ®(株式会社クジラテラス)

株式会社イノベーションラボ岩手

岩手大学内の盛岡市産学官連携研究センター(コラボMIU)に所在する岩手大学発ベンチャー企業。大学生や若手社会人への人材育成スクールの運営するとともに、
県内外に多様なネットワークを持って公共・民間企業の橋渡し役となっています。

文、写真、動画の制作

岩手大学農学部森林科学科 谷目 葉 さん


文、写真、動画の監修

岩手大学農学部森林科学科 准教授 伊藤 幸男 先生

取材協力

有限会社谷地林業

創業90余年。地域未来牽引企業選定。木炭関連事業は千年の技を継承し、事業全国有数の生産量と農林水産大臣賞等の毎年の受賞等からも証明される最高品質の木炭を製造。
森林の活用と整備(森林循環)を通じてSDGs達成に取り組んでいます。

webページ制作

岩手県立大学大学院 ソフトウェア情報学研究科 本田 康介 さん




2022年 1月